【Story】
海の近くの田舎町。夏。
オサムは職を失い帰省中。友人のゴダイ・ミチオと車に乗っていていきなり飛び出してきた男を撥ねてしまう。
男は意識不明の重体。さらに身元不明者だった。
事故から数日たったある日、 男が目を覚ましたと連絡を受け病院に駆け付けたオサムだが、看護師から男の行方が分からなくなったと聞かされる。
しかし数日後、男は突然オサムの前に現れた。
男の意図がわからず身構えるオサムだが、男はただ事故の時の状況を詳しく聞きたいだけだという。
「あの時、誰かに押されたような気がする」というのだ。
どうしても犯人を捜し出したいという男。
「何回やっても轢かれないんだよ」
「何も起こらないか、あの瞬間だけ飛んでしまうんだ」
男は、しばしばオサムには理解しがたい発言をした。
ウノと名乗る男は自分は「今」という感覚を持たず、現在・過去・未来を同時に生きており、自分が生まれてから死ぬまでのすべての時間を “所有” しているという。
「俺の時間に何かが起こっている」
ウノの正常を疑うオサムだが、事故の加害者である負い目からウノの「犯人探し」に付き合うことになる。
STAGE PHOTO
【作・演出】
尾米タケル
【出演者】
尾米トゲル
尾米ヨソウ
坂口 翔平
雨宮シオリ犬
縣 佑芽(theクレイジークライマーショー)
おさまさのり(パイナップリン)
西薗 貴之
野々川 譲
福原 聖子
曲瀬 尚希(タタミグループ)
【音楽】
さかぐちそう
【スタッフ】
舞台監督:わたなべひでお(猫侍)
照明:矢野一輝(RYU CONECTION)
音響:さかぐちそう
舞台美術:加古若菜
宣伝美術・衣装・小道具:雨宮詩織